2021/5/23
メンバー、tak、gen
西上州にある蝉の渓谷へ。
蝉の渓谷は距離にして300mのスパッと切れたゴルジュだ。
数少ない記録には簡単に突破してる記録と
それなりに奮闘している記録がある。
登攀力は勿論、その時の水量など大きく影響されると思う。
まぁ〜ダメで元々だし行ける所まで行って
ダメなら大人しく流されてこよーぜ
そんな軽い気持ちで向かいました。
駐車場に着き軽く偵察、入渓場所を確認。
スカしたロードバイク乗りを横目で見ながら
ウェットスーツに着替えライフジャケットを装着し出発…💨
入渓してすぐの“蝉渕”
腰から始まり爪先、そして体が徐々に浮き上がり足がつかなくなる。想像以上に流れが強く側壁には良質なホールドがない上に滑りが酷い。
流されたら強制的にスタート地点まで戻されるので必死に泳ぐ。
途中から両手両足を壁に突っ張りムーブで突破
ザックを背負ってるゲンちゃんは悶絶していたが何とか最初の核心は突破できた。
小さなカチを掴んでレスト中。
奥からげんちゃんの流される〜の雄叫びが
虚しく響き渡る。
キツい泳ぎの蝉渕を越えると河原に出る。
人工物が邪魔だが素晴らしい景色に圧倒される
切り立ったゴルジュの中はまるで異空間。
ここからが本日の核心。
カーブを曲がった先に1mの滝がある
見えない先の奥から聞こえてくる轟音
この瞬間が1番ワクワクする。
意を決して突っ込むが物凄い激流になす術なく跳ね返される。
毎回同じ所で跳ね返され、その度に汚い水を沢山飲まされ、クタクタになる。
トップを交代しながらこの難解パズルの謎を
地道に少しずつ攻略していく。
何度トライしただろうか…
体力も体温も徐々に奪われて行く中で
一瞬敗退の二文字が頭をよぎる。
諦めかけた最後のトライで最後の手段にでた
(内容は内緒…)
そしてその手段がこの難解パズルの謎を解き明かすきっかけとなり思い切って激流にダイブ。
いいホールドが無いか瞬時に探しヌメッたカチに食らいつく。剥がされそうになる体を必死に抑えなんとか抜ける事ができた!
やってやったぜー!!!
いやぁ〜しんどかった…
岩場に打ち上げられたトドのようになりました
げんちゃんと握手を交わし、一休み。
最後の滝は左から右からテキトーに登ってトップアウト。そのまま上から駐車場まで戻れるが、せっかくだから同ルートを下降しようぜって事で流れに身を任せてドンブラコ🍑
スタート地点までなんと5分で到着(笑)
突破の仕方は人それぞれであり、後続の楽しみを奪ってはならい。との記録にもあったように自分達もこの意向に従い答えは明かしません(笑)
そして今回、岩を傷つける事なく残置無しの水線突破という理想のスタイルで遡行でき充実した1本となりました。
お疲れ様でした。