氷に期待を持てなければ岩へ切り替えドライを楽しみに足尾へ行ってきました。
今シーズン何度目であろう松木沢ジャンダルム。幾度訪れても個人的には楽しめる好岩場に感じる。
銅親水公園よりアプローチ。平坦な車道を辿りジャンダルム基部まで足を進める。
以前は渡渉していたが、最近工事用の橋が架かり渡渉なしに取り付きまで快適なアプローチ。
様々な条件の兼ね合いも有り、今シーズン2度目の左ルートへ。
( )内は個人的な体感グレード(ドライ)、スケル
1P (Ⅴ 30m)
立った凹角状から。離陸直後はランナーが取りずらく出だしとも有って非常に緊張を強いられる。凹角状の上部はフッキングが効き見た目以上に悪くは無い。上部岩の切れ目を目指し抜けるとスラブ帯へ。スラブ帯は左のコーナーへアックスを誤魔化しながら決めジワジワ高度を上げ終了点直下で右にトラバースしハンガー2本で切る
2P (Ⅳ 50m)
スラブから高度を上げ左上に見えるクラックを目指す。クラックは直接入らずカンテを絡めクラックへラインを取る。ホールドスタンスは豊富に有り快適。上部に抜けると大バンドのガレ場へ突入
リングと立木で切る
3P (Ⅴ 40m)
大スラブには大きな3本のクラックが走る。右、中央ルンゼ。中央、直上。左、左ルート。
出だしコーナーへラインを取り高度を上げる。中間部の一手がが非常に悪い。この区間はライン取りにより難易度が変わる様に感じた為、ルーファイ必須。中間部より左へ5m程トラバースし更に凹角上へ高度を上げる直ぐにリングが有る終了点が現れるが(本来の終了点)横目に10m程高度を上げれば整備された直上ルートの終了点にて切る
4P(Ⅳ⁺ 25m)
階段状を左上し上部に見えるV字状の枯れ木目指し高度を上げる。
V字状枯れ木直下を左のカンテへ回り込み高度を上げ、直ぐに現れるバンドを枯れ木直下までトラバースしクラック伝いに直上。このピッチもライン取りによっては難易度が変わる為、ルーファイ必須。
リング、残置ハーケンにて切る。
5P (Ⅱ 15m)
本来なら4P目にて左ルートは終了。Ⅲ級程のコブシ岩側面の凹角から終了点へ立つのだがコブシ岩へ繋げる為、直上ルート終了点まで歩く。
ハンガー、リングにて切る
6P (Ⅴ⁺ 20m)
コブシ岩の処理。直上ルート終了点より一旦、左ルートへ戻りカンテをい絡め右上し高度を上げバンドをトラバース。
最後は垂壁の処理。残置2本が有るがカムで補強し、突っ込む。ホールドはガバだがスタンスが拾いにくいので緊張。更に遮る物がない為、高度感が尋常では無い。
抜ければ一気に陽光に出迎えられる。残置スリングにて切る
下降は側面下降路へ。薄い踏み跡とピンクテープが有り明瞭。