那珂川水系 苦土川 大沢右俣~井戸沢

2024年7月27日  メンバーたぬき KNZ ISK げんちゃん Mtaka

天候 曇りのち時々雨

直近にて待望の梅雨明け宣言が出た。しかし梅雨明け十日と言う言葉は何処へ行ってしまったのか連日スコールの様な夕立に見舞わわれ天候は不安定。
今回も安定していた天候にはならず、むしろ悪天予報。しかし悪天と有っても平野部に居るには暑さは軽減できない事から、過去に遡行経験が有り増水のリスクの少ない
大沢右俣~井戸沢へ涼を楽しみに行ってきました。
深山ダムを過ぎ舗装路を辿り終点より林道へ。ダートな林道を辿り最初の二俣にて駐車。二俣にはいかにも倒れそうな「三斗小屋後」の標識有。
準備を整えアプローチ開始

【大沢右俣 遡行】(参考文献 東京起点沢登ルート120)
駐車スペースより林道を辿りアプローチ。途中2回二俣の分岐が有るが左左へ進路を取る。右に堰堤群を目視しながら荒れた林道を辿ると林道終点より沢床へ踏み跡に導かれ最終堰堤へ。堰堤右寄り容易に通過すれば大沢遡行開始。
しかし遡行開始と言っても暫くは単調なゴーロ歩き。

大沢入渓 明るい雰囲気のゴーロ歩きから

明るく開けているので快適だった。
ゴーロを抜けるといきなり水線を持った滝が現れる。本格的な遡行開始。アプローチではラバーを使用したが滑る為フェルトに交換し遡行。

①2条6mの滝は水線右から草付混じりへラインを取る。出だしよりヌメる。出だしとも有り慎重に通過

F1が現れると此処から連瀑帯のスタート

②20m大滝。左のルンゼへラインを取る。直登は上部抜け口が非常に悪く感じる。直登も可能だが左の泥交じりのルンゼが正解だろう。

F2 直登は難しそうな為右岸のルンゼから

③右から上がる。上部は左にトラバース気味に抜ける。ヌメルと嫌らしいが今回はフリクションが効いたので問題なかった。感覚としては連瀑帯を処理していた感じだった為印象が薄い

連瀑帯の処理

④此処も連瀑帯の処理で印象は薄い為、記載なし
(補足、個人的には③④処理は普通に遡行すれば問題ないと感じた)
⑤左右俣出合へ到達 トポには左俣は威圧的と記載されていたが開けたスラブ状の大滝は登攀意欲をそそられる存在だった。しかし今回の予定は右俣。左俣に比べると窮屈そうな沢へ進路を取り遡行

左俣と出合う 迫力あるが今回は右俣へ進路を取る

⑥二俣出合から高度を上げると直ぐに20m大滝へ。今回は水量が少なかった為、右の水線沿いにラインを取り高度を上げる。所々シャワーを浴び火照った体には気持ち良い。しかし水量が多い時には非常に難儀するように感じた。20m大滝を処理すればっ狭い沢を遡行し高度を上げる。途中トイ状の滝が出て来る為⑦と誤認するが取り付きに達すると⑦は明瞭だった。

20m滝が立て続けに現れる 細い水線を絡め高度を上げる
上段20m滝 高度感あって気持ち良い

⑦トポには右のスラブ状と記載されるが、水線を絡め高度を上げる事が正解と感じた

快適で楽しい階段状の滝

⑧10m程の滝を越すとヌメリの多いナメ滝を暫く詰めれば源頭の雰囲気へと変わっていった。

10m滝は左右に分かれて処理

 

最終はナメ 結構ヌメル

⑨最後は分かり難い二俣へ。右から涸れ棚の様に出て来る。初見では崩落した様な感じな為分かりずらい。しかしそのまま沢状を詰めるとドン詰まりになる。が遡行してくると最終二俣がどれなのか分からない為左の沢状へ進路を取るとが沢状は一気に無くなる。正解は涸れ棚にラインを取ること。間違えて沢状を詰めドン詰まりまで行ってしまったら素直に二俣まで戻る事がベストに感じた。
沢状を詰めれば殆ど藪を漕がずに稜線へ突き上げる。

脱渓し少し笹を漕げば稜線へ突き上げる 稜線にて一枚

下降は井戸沢へ。流石山方面へ一般道を辿り、下方に井戸沢が目視できる付近より傾斜の緩い所を選び下降。
【井戸沢 下降】
以前は大沢よりヌメリは少ない様に感じた為ラバーソールにて下降したが今回は大沢以上に酷かった。前回の経験からラバーにて下降するがフェルトの方が有効だったが再び履き替えるのに横着しそのまま下降した。傾斜、落差の少ない滝が連瀑するので下降は快適だった。
④②の滝のみ懸垂。50m一本で足りた。支点は立木が使える。

井戸沢下降 2回懸垂を交え出合まで

水線に涼を感じながら高度を下げ①を左岸の急斜面より慎重にクライムダウンした後、穏やかな沢を下れば堰堤にて井戸沢下降終了。
出合より単調な林道を辿り駐車スペースへ。

駐車スペースから入出渓のアプローチは若干長いが、遡行、下降と終始沢に浸かれる好ルートだった。涼を求める酷暑にはお勧めに感じた。

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