錫杖岳 注文の多い料理店

2024年8月11日 メンバー:げんき、Mtaka   記録文(げんき)

装備:60mダブルロープ2本、カム(#1~#5 2セット #1以下のマイクロカム1セット)

ナッツ(小さいものから順に5本) ボールナッツ(小さいものから3本)

スリング類(60cm10本 120cm4本 180cm2本)

昨日は『見張り塔からずっと』を登り、引き続き今日も錫杖岳のマルチをやります。

数年前にたぬき先輩引率のもと、『左方カンテ』を登ったので、今回は『注文の多い料理店』を登ることにしました。

朝、目が覚めると続々とテント横の登山道を人が通りすぎます。

昨日は貸し切り状態でしたが、3連休の2日目となるとやっぱり人が入るようです。

泊まり組も含めて、本日6パーティ程度入っていました。

遠目に見て、見張り塔にも3人1組が見えました。

準備を済ませ、注文の多い料理店の取付に行くと、6名程度の人が休憩していました。

内心、先行がめちゃくちゃいて、こりゃ登れないかもと思いましたが、話を聞いてみると左方カンテを登りに来たそうで、間違えて北沢側まで来てしまったとのことでした。

そんな感じで、先行も後続もいない状態となり、心置きなく登ることができました。

登攀開始 1ピッチ目は階段状からスタート

スタートは登りやすいところから。

草が多く、モジャモジャ。直上していくと終了点を発見。

1ピッチ終了点

1ピッチ目の終了点は平坦なテラス状で広い。

今回同行していただいたM会長いわく、前回来たときに先行の登攀待ちなどで、この場所で昼寝していたそう。

確かに横になれるくらい広い。

2ピッチ目スタート

2ピッチ目は1ピッチ目の終了点から一段下がった後、左にトラバースして直上。

左に行き過ぎると『しあわせ未満』(たしか13cだっけ?)の終了点に導かれやすく注意。

注文の核心となるかぶったコーナークラックを目指し、直上。

2ピッチ目終了点

2ピッチ目終了点は核心直下

けっこう狭く、足はつけるが1人はハンギングっぽくなる。

核心部を見上げる スタックしたカムがあった

かぶったコーナークラックは威圧感あるものの、クラックが走っていて、カムでプロテクションは取れる。

探せば手も足もホールドはしっかり有るので、落ち着いていけば大丈夫でした。

かぶったクラックにキャメロット4番

この為に持ってきた4番。

キャメロットの4番5番はサイズも大きくて嵩張りますね。

今回、4番5番を2つずつ用意しましたが、重量もさることながら、登攀時にすごく引っかかってジャマ。

ストレスでした。

右に見える葉っぱの下にガバ足あり

かぶった所から右に出て、右足を葉っぱの下にあるスタンスに置くまでが核心。

いつも濡れているとのウワサですが、今回濡れている範囲は小さくて、足置きに問題なかったです。

ハングに頭を抑えられて窮屈なので、サッサと右に出てしまえば保持良くレイバックできる。

ホールドを探してウダウダやっていると力を吸われるので、思い切って右に出てしまうのが良いかも。

核心のあとも幅の広いクラックが続き、5番、4番と入る箇所があった。

3ピッチ終了点
3ピッチ終了点から下を見る

3ピッチ目の終了点。狭くて居心地悪い。

2人以上は無理じゃないか。

4ピッチ目フォローで上がる。

ここにも誰かのスタックしたナッツがあった。

4ピッチ目の終了点
5ピッチ目を見上げる

5ピッチ目は垂壁に走るダブルクラックから草付帯を登る。

クラックというが、カムが入るプロテクションとして使い、基本は垂壁登りに終始するので、ジャミングは使わないで登れる。

草付帯

草付帯では灌木でプロテクションが取れる。

草付帯2

モジャモジャの中を進んだ。

カムが薮に引っかかる。

ここでロープが木に引っかかってしまい、直すのに登って降りてと手間取った。

5ピッチ目の終わり

5ピッチ目の終了点で左方カンテと合流する。

左方カンテの先行パーティがビレイしていた。

5ピッチ目終了点でフォローを迎え入れる。

この先のピッチもあるが、今回はここで懸垂下降としました。

岩も硬く、快適な登攀が楽しめました。

また1つ、行きたいルートに行けて良かったです。ありがとうございました。

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