足尾 松木沢ジャンダルム中央壁 直上ルート

2024年11月23日  メンバー たぬき げんちゃん KNZ ISK

天候 曇り 終日風花舞う

数日前に訪れたジャンダルムへ再び冬季へ向けてのトレーニングにドライを楽しみに行ってきました。
前回は寒気が入ったとは言え快晴の下、燦燦と日差しを浴びながら快適な山行だったが、本日は曇り。更に風花が終日舞っていた。最近人気が高い中倉山へのハイカーにとっては申し訳ないが、冬季へ向けてトレーニングする身にとっては、このコンディションは好条件だ。
今回はメンバーが4人の為2パーティー編成にて中央壁各ルートをを登攀する。
よって個人が登攀したルートのみ記載する。

【中央壁 直上ルート】
( )内は個人的な体感グレード スケル
1P(Ⅴ⁺ 20m)
垂直のチムニー状から離陸開始。ホールドは少ないが多少フッキング効く場所が有るがハンドジャム有効に使えるピッチ。中間部に有る左のテラスから右へ移る所が若干嫌らしく感じた。垂直のチムニーを抜け細い立木とナッツでピッチを切る
出だしとしては非常に緊張を強いられるピッチだった

1P いきなり核心ピッチ 終了点よりフォローを迎え入れる

2P(Ⅴ A0 35m)
正面にはスラブが広がるが、ラインは左のコーナークラックへ取る。中間部まではクラックへプロテクションを取り、スラブへスタンスを拾いながら高度を上げる。
コーナースラブの処理は#4~#5が有れば有効に感じるがスタンスが悪い上にアックスが全く決まらない為、奮闘するも一手A0にて抜ける。
コーナースラブを抜けると上部には2本走るコーナークラックへ。
左はオフィズス、右はハンド。左のオフィズスを主に全身を擦りつけながらジワジワ高度を上げる。この区間も#4のカムが有効に感じる。抜け口は短いが2手程草付になる為、アックスを打ち込み抜ける。3m程トラバースしボロいリングと細い立木にて切る
3P(Ⅴ⁺ 50m)
取り付きからは簡単そうに見えるがドライでは非常に悪い。出だしランぺから高度を上げる。高度的には短いがホールド スタンスが無い。ランぺにツッケで立ちこみアックスにて体を引き上げる作業には痺れた。

直ぐ横眼には左ルートを登攀する仲間

目視出来る残置ハーケン脇に#0.3を決めるが頼りない
3m程上には干からびたリングが目視出来たが此処まで抜けるのが非常に悪かった。
上部はフェースに走るクラック沿いにラインを取ればザレへ
個人的には短いながらもルート上の核心ピッチに感じた
4P(Ⅴ⁻ 40m)
大スラブには顕著なクラックが3本走る。右(中央ルンゼ)中央(直上ルート)左(左ルート)。
無雪期 フラットシューズではどのラインも快適に感じるがドライでは 左ルート 直上ルートは一転する。
出だしはハンドサイズで快適に高度を上げるがダブルクラックが有る付近より一気に悪くなる。クラックにアックスをジャムし誤魔化しながら高度を上げる。非常に神経を使う区間。 上部に行くにつれ傾斜は緩むがスラブ状な為気は抜けない。

左ルートを登攀する仲間

5P(Ⅳ 30m)
階段状の岩壁に右上する様にラインを引く。フッキングがあまり宜しく無い為、ホールドを掴みながら高度を上げる。全体的には階段状だが部分的に悪い個所が数か所出てくる

パートナーリード
安定した登攀だった

6P(Ⅴ⁺ 20m)
コブシ岩左に巻き脆い凹角へラインを取る事も出来るが、ライン的にはコブシを処理した方がスッキリする為、コブシへラインを取る。
出だし左上気味に基部を辿りカンテ状から右上しバンドまで。#2~#3が有効に感じる。バンドから再び垂壁へ。垂壁な為非常に悪く感じるが目視できる残置ハーケンより上部はガバなので結果論だが豪快に抜ける事が出来た。

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