2024年12月30日 メンバー たぬき KNZ ISK Mtaka 他2名
天候 終日 晴れ
2024年登り納めは相沢奥壁 大氷柱へ。
例年は年が明けてから登攀記録をSNS上にて目にする。しかし今シーズンは序盤から安定した冷え込みが続き氷結状態に期待が持てた為、若干早い気はするも氷を楽しみに相沢奥壁 大氷柱へ行ってきました。
登山口へアクセス中も路上には一切積雪は無く、不安を抱きながら車を走らせ登山口へ。期待していた状況とは裏腹に駐車場より車外に出ても身を震わせるような冷気は漂っていなかった。不安が募る。 半ば諦め、偵察山行の言葉が頭の片隅に浮かぶ中アプローチ開始。
積雪は全くなく、落ち葉に覆われた一般登山道を辿り登山道離脱地点へ。 昨今では氷瀑ツアーの為か、丁寧にも大氷柱への表札が掛けられ迷うことは少ない。
順調に足を進め氷柱群を遠望できる位置へ到達。遠望する氷柱は薄く、かろうじて繋がっている様で厳しい登攀になりそうな予感だった。プレッシャーは大きいが偵察山行から登攀へと確定し複雑な思いで高度を上げ取り付きへ。
取り付きより望む大氷柱は遠望した状態より良かった。ただ、出来立てホヤホヤと言う感じで立っている。 状態がそれなりで、立っていれば登攀に奮闘する様が想像できモチベーションが上がる。
登攀準備を進める中、直ぐ横のエイプリルを偵察。問題なく繋がる。更に数年前まではレア氷柱で有ったバレンタインも繋がり両方登攀可な状態。
大所帯な為、各々お好みの氷柱へ取り付き登攀開始。
( )内は個人が登攀した状態の体感グレード スケル)
【大氷柱 Ⅴ 50m】
出来立てな為、デルタ状が発達せず薄い暖斜面を処理して高度を上げる。氷が薄い為スクリューを打つ個所の選定には難儀。暖斜面を抜ければ傾斜は立つ。恐らく今シーズン初となる登攀となる為、クリーニングしながら高度を稼ぐ。バージンアイスを叩くのは新鮮で気持ち良い。中上部以降は右岸寄りに進路を取り終了点で有る大立木へ。 氷は薄いものの登攀には問題ない感じがした。
【エイプリルフール Ⅳ⁺ 30m】
離陸に当たっては大氷柱に比べればラインは限られる。下部は左右岸からとラインを選べるが上部抜け口直下はルーファイ能力が試されるラインだった。
正面中央から突破。短いシャンデリアだったがステミングが有効に活用できるセクションだった。
終了点へは暖斜面を登り立木まで。
終日貸し切りのゲレン。各々、納得するまで登り込み充実した登り納めが出来した。