2025.5.4~6
メンバー:KNZ、ISK
GW連休、涸沢をベースに前穂北尾根から吊尾根経由で奥穂高に行ってきました。
今シーズンの雪山登山は最後まで目的エリアの天候に恵まれることはありませんでしたが、5月5日の1日のみの好天予報から毎度のことながら直前の計画でしたが行ってくることができました。
初日は涸沢までのアプローチ。朝のうちは雨予報であったため上高地の出発は少し遅らせました。ベース登山のため登攀装備、テント泊装備、アルコール、食料など一切軽量化を意識しなかったためザックの重量はとんでもないことになっていました。
横尾を過ぎると徐々に青空も見え始め、涸沢ヒュッテが遠望できるころには時々日差しが差し込むようになります。
もうすぐで涸沢ヒュッテに到着。この景色何度も見ていますが声を上げてしまうほど素晴らしいです。
涸沢には前日以前から泊っている人たちによるテント村ができており、テントを張る場所はあまりありませんでした。夜中には稜線は25mの爆風予報であったため、ブロックを積み重ねて風対策を行ってからテントに入ります。
2日目の出発予定は2時半でしたが、とんでもない風が吹き荒れていたため4時過ぎまでテント内で待機してから出発しました。気温も割と低く風により体感温度かなり寒く感じます。
テント村を遠望する。
雪面は良く締まっています。
5.6のコルより1パーティ追い越しすたーとしました。5峰への登りは急雪壁から始まり、最初からダブルアックスでの登攀となります。
写真は4峰。雪は大分落ちており、ノーロープで登ることができました。
4峰の上部。高度感は充分にありますが、1手ずつ確実に体を上げていけば問題となる箇所はありません。
3峰はロープを出します。1p目は難しいルートは選ばなかったのですが、着雪が多かったためか以前の記憶よりも苦労した感じです。また、2P目のルンゼ内はサラサラの雪による壁ができて登ることができず、ルンゼを左に巻いての登攀でした。このルート取りは初めてでした。
3峰上部。下部には4峰の雪壁をクライムダウンしている2人組が見えます。
3峰の最後の登り。
山頂まであと少し。
山頂には誰もいませんでした。9時ぐらいまでは岳沢からの登山者がいたことが想像されますが。遠くに奥穂が見えます。あそこまで行かなければいけないので、まだまだ緊張は続きます。槍も見えました。
前穂からはすぐ長めのクライムダウンを継続し、鞍部付近までは懸垂1回を交えて下降しました。その先はルーファイミスによる余計なアルバイトはしたくなかったため(疲れがたまっていたため)慎重に進みました。
南稜の頭の雪壁を登るとあとは奥穂へ向けて緩やかな斜面を歩きました。もうこの時はバテバテで足があがりません。
山頂からは槍が少しだけ見えました。
涸沢への下降。明日は雨予報のため大分テントは少なくなっています。
翌日は涸沢は雪。横尾近くまで来ると雨となりました。
今年も最後に何とか充実した山行をすることができて良かったです。