6月7日(土) 晴れ
メンバー:ゲンゲン、さちこ
梅雨前の快晴を狙って錫杖岳の人気ルートを登ってきた。
錫杖沢にはまだ雪渓が残り、アプローチシューズが滑って苦労した。
9時に取付き到着。岩は乾いている。
✫ルート名:烏帽子岩前衛フェース 注文の多い料理店
✫装備:60mダブルロープ、キャメロット#0.3〜#5×2セット、ナッツ#4,5、ボールナッツ、アルヌン×10本、各種スリング3本、無線機
※グレード、スケルは体感とする
・1P目(40m V) ゲンゲンリード
雪渓が残っていて取付きへのアプローチが悪く、少し手前からトラバース気味に登ることにした。
5mほど左上して凹角を直上し、また左上して本来のルートに合流。凹角が階段状ではなくV級くらい。
支点は#2とボールナッツを使用。終了点はボルト2本。
・2P目(20m 5.8) ゲンゲンリード
終了点からナナメに走るクラックを辿る。
10mほど登るとクラックが埋まってくるので、そのあたりでフェースを直上する。そのフェースの抜けがちょっと悪く、そこだけ5.8な感じ。
プロテクションは#3,#4,フェースの入り口にナッツ4番。終了点はボルト2本。
・3P目(20m 5.9) ゲンゲンリード
ルート上の核心部。どっかぶりのハングを抜ける。
足を決め、アンダーで押さえながらトラバースで突破した。ガバはないがフリクションがよく効き、悪くはない。
抜け口にスタックした#4あり。また、お助け紐も残置してあったが、ボロボロでA0すると切れるかもしれない。
ハングを抜けてからは非常に快適。クラックはワイドになるが、ホールド豊富でフェース登り可能。
セカンドがスタックすることを考慮して、次の大ハング直下でピッチを切った。
プロテクションは、ハング直下に#3、抜け口に#4、抜けたあとのワイドに#5、その後は#4をズルズルと決め直しながら直上して#5に切り替えて回収し、終了点手前の小ハングに#3。
ビレイはお座りで。終了点はボルト2本。
このあたりから高度感がでてきて気持ちがいい。
・4P目(20m 5.8) ゲンゲンリード
(写真は4P目終了点より)
3P目の後半部同様に、クラックから出たり入ったりしながら登る。非常に快適。最後のハングをトラバースするところがちょっと悪い。
プロテクションは#4,#5,#5、トラバースを抜けた先に#3。
終了点はボルト2本。
・5P目(50m 5.8) ゲンゲンリード
凹角からの2本走るダブルクラック。クラックは、クラック登りでもフェース登りでも登攀できる。
30mほど登るとプロテクションが取れなくなるので、左のヤブに逃げた。ヤブを抜けた先の脆いスラブを5mほど直上して終了点。
終了点はボルト2本。
最終ピッチの終了点からは、去年登った見張り塔がよく見えた。
下降は懸垂3回で取付きへ。
最高のルートだった。もう一回登りたい。