鳳凰三山とシレイ沢

2025.9.22~23

メンバー:KNZ、ISK、MR(会外)

1年前、いや2年前、実際は3年前か。今年も目標としていた沢登り計画は2本とも天候不良により流れてしまう。

9月以降でしか行けない沢であるため、来年に持ち越しとなる。

代替案を考えるのも難航。遠征も視野に入れたが、割と近場のシレイ沢とした。

移動は21日朝から。オール下道アプローチの道中でアルコールと食材を購入し、前夜祭の会場である芦安は第7駐車場へ早々と到着した。

やることはないので、すぐに乾杯。足りなくなるよりはましでしょう、とたっぷり買ったアルコールはすべて飲み干してしまう。

 

翌日は夜叉神峠5時半のバスに乗る算段。車で移動しバス停で待っていると、倒木による通行止めの情報が入る。バスは来ないらしい。

どうする。今年は何もかもうまくいかない。とりあえず歩くしかないか。シレイ橋までの約10kmのアスファルト道を歩いてのアプローチとなってしまった。

フリーで走れば1時間ぐらいだろうが、全装での歩きは2時間半ほどを要した。前夜の過剰なアルコール摂取のせいもあり、入渓時には1日の終わりに近い足の疲労感であった。

長い長いトンネルを歩く

 

ようやく入渓するが、水は冷たく、寒く、足元はヌルヌルでフリクションはほぼ効かない状態であったため、巻が多くなる

 

20mの大滝

大滝を越えたのち、奥の二俣のビバーク予定地点では、話し合った結果稜線まで抜けることとした。4,5人用テントを持ってきていたため、とてもではないが張れるスペースではなかった。

 

その後の崩壊地点では、ヒヤッとする出来事があるが、怪我無く通過することができた

稜線へ出たのは14時半ぐらいだったか。通常なら夜叉神峠方面の薬師岳へ向かうところ、今回の主目的である鳳凰三山縦走のため、観音岳を経由しテント泊地である鳳凰小屋へと向かった。

稜線より500mほど高度を下げるため、明日また500m登り返すことに大きく抵抗するメンバーもいたが、今回は理解と体力のある別のメンバーとの多数派を形成し縦走を決定することができた。

ゆったりとしたテントでのんびりとたっぷりと飲んで休むことができた。

 

翌日はオベリスクを経由し、観音岳、薬師岳を縦走し昼前には夜叉神峠に着いた。

30年近く前に鳳凰三山は縦走していたが、ほぼ記憶にはなくとても新鮮な気持ちで歩くことができた。

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