足尾 松木沢ジャンダルム中央壁 左ルート

2022年11月30日  メンバーたぬき夫妻 TK

天候 曇り時々晴れ

厳冬を目前に冬季アルパインを見据えアイゼントレをしに通い慣れた足尾へ岩を楽しみに行ってきました。
最近はハイカーで賑わっている足尾だが初冬を迎えた平日の親水公園の駐車場は閑散とし貸し切り状態。
天気予報では朝方降雨予報が有った。最近当てにならない天気予報は悪天だけは何故か当たる。  雨粒がポツポツ落ちる中アプローチ開始しジャンダルム基部へ。
昨日、夜中に降った雨よりジャンダルムの壁は濡れていたがドライではあまり影響は無い。しかし何となく気持ちが萎える。今回は中央壁 左ルートを選択。
ジャンダルム基部をトラバースし取り付きに向かう途中に通過する中央ルンゼ、直上ルートは取り付きから望むに、壁はビショビショに濡れていた。
壁が乾いていると言う期待はもはや無く、諦め感が漂う中左ルート取り付きに到着。案の定ビショビショ。壁は濡れていてもドライなら影響は無い。気を取り直し、準備を整え登攀開始。
( )内は個人的な体感グレード(ドライ)、スケル

1P (Ⅴ 30m)立った凹角状。離陸直後はランナーが取りずらく出だしとも有って非常に緊張を強いられる。凹角状の上部はフッキングが効き見た目以上に悪くは無い。上部岩の切れ目を目指し抜けるとスラブ帯へ。スラブ帯は左のコーナーへアックスを誤魔化しながら決めジワジワ高度を上げ終了点直下で右にトラバースしハンガー2本で切る

1P 壁はビショビショだった ドライには影響は少ないが気持ちは萎える

2P (Ⅳ 25m)スラブから高度を上げ左上に見えるクラック目指す。ホールドスタンスは豊富に有り快適。上部に抜けると大バンドのガレ場へ突入。そのまま大スラブ基部まで伸ばせたが、落石のリスクを考え残置ハーケン連打地点で切る

2P スラブから左上フェースのクラックへラインを取る

3P (Ⅱ 25m)ガレを歩き直上。大スラブ正面のテラスで切る

4P (Ⅴ 40m)大スラブには大きな3本のクラックが走る。右、中央ルンゼ。中央、直上。左、左ルート。
勿論左のクラックを選択。出だしコーナーへラインを取り高度を上げる。中間部の一手がが非常に悪い。この区間はライン取りにより難易度が変わる様に感じた為、ルーファイ必須。

4P 大スラブは一番左のクラックへ  中間部の処理が悪かった

5P(Ⅴ 25m)階段状を左上し上部に見えるV字状の枯れ木目指し高度を上げる。
V字状枯れ木直下は垂壁になっておりラインは枯れ木の左右から上がる2本程選べた。右を選択。下部は快適だったが中間部のバンドから抜け口の一手がドライでは非常に悪く、断念。枯れ木左のルートに進路を取るべくトラバースするも此処も激悪だった。素直に左寄りラインを取った方が良かった。ただ単にルーファイミスだった。
リング、残置ハーケンにて切る。

5P 階段状から上部垂壁
ルーファイミスにより激悪ピッチだった

6P (Ⅲ 25m)リッジを歩き脆い凹角へ。ホールドスタンスは豊富に有るが残置無。終了点は残置ハーケン2本。少し上がればハンガー2本有るがロープの流れから下部で切った方が良いと感じる。

6P 簡単な凹角を処理しジャンのトップへ

下降は側面下降路へ。通い慣れた足尾だがピンクテープが頻繁に有り安心感抜群だった。更に途中のFIXも張り替えられ、足尾へ思いを寄せられるクライマーの情熱へ感謝を感じながら下山。
ドライ1本目にしては登攀に時間が掛かってしまったがマズマズの出だしに感じた。
厳冬に向けさらなるトレーニングへ精進。

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