笛吹川東沢 鶏冠谷右俣

2023年 5月4日   メンバー  ゲンゲン  他1名(会外)

天候 晴れ

 

GWも後半。かねてより行きたかった沢に行ってきた。

前日に所用があり小田原からアプローチしたが、想像以上に西沢渓谷が遠くて参った。

パートナーは友人の比留間。

 

遡行グレード: 2級

装備: ウェットスーツ上下, フェルトソール沢靴, アプローチシューズ, ゴルジュハンマー, ATC, 30mロープ×2 , 各種カム, ハーケン6本

西沢渓谷駐車場から林道を歩き、吊り橋を渡って東沢へ。東沢と鶏冠谷の出会いまでゴーロ歩き。

沢水が刺すように冷たく、先が思いやられる。

 

━ 08:00 入渓

出会いから鶏冠谷へ。明るい。

まもなく10m魚止ノ滝

ここは右壁から高巻いて懸垂で復帰。巻き道は落ち葉で分厚く覆われていた。

以降は、しばらく癒やし渓に。水流中に水晶のようなきれいな石が沢山あり、夢中で拾った。

3段12mナメ滝

超ヌメヌメ。三段目まで右岸を高巻き、水流をトラバースして右から越えた。

20m逆くの字の滝

ここはロープを出した。

水流右のスラブ状から取り付き、そのまま乾いているところを登る。途中から甘いホールドでバランスを取りながらフリクションで突破する感じになる。流水で磨かれた岩が滑って恐ろしく、たまらずハーケンを2本打った。

最後の抜け口は手も足もホールドがないが、残置からスリングが下がっていて有難くA0。

カムで終了点を作ってセカンドを迎えた。

ハーケンが1本回収不能になってしまった。悲しい。

以降は、また癒やし渓に。でかい一枚岩のナメが続く。

左俣と右俣の分岐。今回は右へ

すぐに25m滝

左右どちらでも高巻けるとあるので右の泥壁を攀ってみるもグズグズで心折れて懸垂で撤退。二俣に戻り、右岸からの大高巻きをすることになった。

比留間はルーファイがうまい。導かれるように登っていく。

稜線付近まで登りつめて高度を稼ぎ、斜め気味の懸垂3回で沢床へ復帰した。

小滝が連続する。どれもストレスなく越えることができるが、一箇所だけ極端に悪く、ロープを出した。残置あり。

シメの30m滝はロープを出して右壁を登った。水流沿いは乾いているが、なめらかな一枚岩のスラブでプロテクションが取れない。

大量の落ち葉に苦戦しながらハーケンや束ねた草などに支点を取り、くねくねしたダサいラインを引いた。

最上部まで登ると岩が露出し、カムが使える。そこまでかなり緊張した。

以降は、小滝を挟みつつ無限にナメが続く。

あまりにも無限に続くナメに疲れてしまい、適当なところでやめておくことにする。

枝沢が二本流れ込んでいるあたりで脱渓。

━ 15:00 脱渓

 

ひたすら左岸の獣道を登ること1時間、徳ちゃん新道に出た。

やわらかい泥壁ではあるが、斜度はゆるくヤブもなくマシな部類だったように思う。泥まみれにならずに済んだ。

登山道に出てからは高速道路。あっというまに下山。

ツツジが美しく、クロモジなども生えていた。

 

美しく、適度に刺激のある良渓だった。

次は左俣にも行ってみたい。

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