前乗りし深夜、大清水駐車場へ到着。既に疎らに駐車する車が有る中、仮眠を取る。起床時には既に第一駐車場は満車状態。平日を中心に山行をする身にとっては、週末の集中具合に若干の恐ろしさを覚えながらアプローチ開始。
林道を辿り入渓地点である物見橋へ向け足を進める。
約30分程で物見橋到着し準備を整え入渓。
入渓地点は進行して来た方から見て、左右に沢が有る(二俣)。左の方が水量が若干多く大薙沢かと思うが正解は右の沢だった。危うく左を遡行するつもりになっていたが、GPSで方角を確認し出鼻をくじかれる事無く入渓。
今回は滝の多い左俣を遡行し、右俣を下降するルートを選択
【参考文献 東京起点沢登ルート120を参照】
【左俣 遡行】
① 入渓して直ぐに5×6の滝が現れる。水線右の壁より高度を上げる。
(下降時、水線を空身で挑むがホールドスタンス共に乏しく直登は困難に感じた)
② 直ぐに釜を持つ小滝。左から釜をヘツルり水線を絡め抜ける。高差も無く釜が有るので問題無。一応、高巻用のトラロープが軌道から垂れていた。
③ 単調なゴーロ歩きが続くが水が綺麗なので飽きることは無かった。二俣を過ぎ更にゴーロ帯を詰める。飽き始めた頃に小滝がポツポツ現れた
④ スダレ滝 規模は小さいが下部2m程がハングしホールドが乏しいためトポに従い右から巻く。
⑤ ルート上のハイライト。水線左のガレ状の凹角から取り付き、中央付近より水線をトラバースした後、水線を絡め直上。思いの他フリクションが効き快適だった。ライン取りは多々ある様に感じ、力量によって選択出来るように感じた
⑥ 倒木の有る10m滝は出だし巻くか、直登するか悩ましい感じだった。力量によっては直登は可能に感じるが、釜が無くプロテクションも取れなそうなのでリスクを考慮し右から巻く。 巻きから落ち口にトラバースする数手が悪い。
⑥を終えると一気に沢は荒れ、数か所二俣が現れるが大小関係なく右右に進めば稜線へ突き上げる。詰めは、正規ルートに乗れば踏み跡は明瞭だった。
稜線には破線ルートが記載されるが一般登山道と遜色なく下降地点の四郎峠をへ。丸沼への標識が有り、テープが有る為め明瞭だった。
⑦ 更に右俣への下降は急だが明瞭な踏み跡が有り道迷いの心配は無いが、落石に気を使いながら慎重に下降
⑧ ナメの連続、と言うよりナメロード。非常に綺麗なナメが続く。まさに癒し系。
⑨ トポでは3段10m滝となっているが印象に無く通過した為、割愛
癒しを堪能しながら下降すれば左右俣の二俣へ。
最後は遡行最初の①の滝。記録では懸垂するのがセオリーになっている様だが、水線にスライダーで下降。
癒され、最後に良いスパイスを得られ楽しいい山行でした。