2024年9月14日(土)
メンバー KNZ ISK げん(3名)
谷川岳一ノ倉沢の奥深くまで詰める、本谷から4ルンゼを登ってきました。
コンディション的には直前で雨が少なかったせいか、本谷に水があまり流れておらず、難儀する場所は少なかったように思いました。
核心でルートを若干ミスったのと、ところどころでヌメる滝が出てきて、なかなかに悪い感じでした。
遊歩道を外れ、一ノ倉沢に入っていく。
最初から水が少なく、ゴーロ帯をアプローチ。
忠実に沢をつめていきます。
この様子なら完全に雪渓は無くなっている。水は冷たくない。
この景色は圧巻。
雪崩に磨かれた見事なスラブ帯。
テールリッジの下辺りでロープを出しました。
ちょっと悪い斜面のトラバースで時間を食ってしまった。
序盤で時間を使ってしまったので、今日は日があるうちに帰れないかもと思いました。
本谷はまだまだ続く。
このあたりのスラブは登りやすそうなところを探してペタペタ登っていきました。
スラブ帯を登っていくと、幻の滝と言われる場所に到着。雪渓があればこの滝は出ていないらしいので、幻の滝というらしい。
今日は水は流れていなかった。
向かって左側が登るライン。
リスやクラックが発達し、プロテクションは比較的取りやすい。
少々のっぺりとした岩が出てきて、思い切りが必要な一手があった。
核心を越えたら、傾斜がゆるんだので楽になった。
素晴らしい景観。本谷バンド付近まで来た。
岩の造形が素晴らしい空間だった。
人が立つと絵になります。
今日は本谷から4ルンゼへの継続なので、このまま4ルンゼを詰めて稜線まで行きます。
ちょっとしたボルダリングのように小滝をどんどんクリアしていくが、簡単そうに見えても、ところどころヌメっており、気が抜けない。
見た目より簡単だったが、やっぱりヌメる。
乾いてそうでもヌメる。
ただ、残置は豊富にあり、使えるものを良く見極めればプロテクションには困らない。
核心がF4といわれているが、確かに黒光りしていて悪かった。
帰宅したあとで確認したが、この滝は直登せずに右側から巻き気味に登る記録が多いようだ。
滝の直登はかなりヌメリ、外傾したホールドが多く、難しかった。
幸い、残置ハーケンが連打されているので、A0してクリアした。
タワシかスチールウールが欲しい。
直登してしまうと、上で右にトラバースしなければならないので、向かって右の側壁を登るのが定石。
滝を直登して左側に上がってしまい、4ルンゼに復帰するのに右にトラバースしなければならなかった。
F4を超えて振り返るのこのV字谷。景色がすごい。
奥壁と稜線が少しづつ見えてきた。
もう終盤の様相。
ガスが晴れてきて、ルートファインディングがやりやすくなった。
奥壁の方へ近づきつつ、沢型に沿って進路を右にとる。
右よりに進路をとると、その先には一ノ倉尾根。
源頭の雰囲気になってきた。
4ルンゼ最後は草付きの斜面を登り、一ノ倉尾根の最後の方に合流。
一ノ倉尾根は低いヤブであるものの、踏み跡らしきものがあるので、それを辿る。
一ノ倉尾根は踏み跡がそこそこ有って、迷うことなく稜線にたどりつくことができた。
一般登山道に出て、一安心。お疲れ様です。
稜線はガスに巻かれてしまい、周囲は真っ白になってしまった。
カミナリでやられたという、谷川岳トマの耳、山頂標識。
カミナリ、凄いパワー。
あとは登山道をテクテク歩いて、西黒尾根を使って下山しました。
久しぶりの西黒尾根はやたら長く感じました。