女峰山北面 野門沢支流氷柱群 伏龍鳳雛

2025年2月9日  メンバーたぬき げんちゃん

天候 終日雪

強烈な寒波に見舞われ山間部には、ドカ雪をもたらす。2月に入り雪稜などジャンルの選択肢が増えると思いきや、降雪が多ければ選択は一択となりゲレンデアイスを楽しみに候補を選出。
降雪の影響を受け難いが激混みのが予想される西上州か、降雪は酷くアプローチ敗退も視野に入れても静かな登攀が出来る奥鬼怒かの二択だった。体力には自信が有る。選んだのは後者だった。
いつも通り車でアクセス。大量の積雪は予想していたが想定を超えた雪が車道を埋め尽くす。アプローチ開始よりアクセスの過程から気分が萎える。
野門集落最奥の駐車スペースへ車を止めアプローチ開始。
ワカンを履き膝下のラッセルにて足を進める。

降雪が酷くワカンを履いての林道アプローチ

林道を辿り直ぐに目印である貯水タンクより下方に見える沢へ高度を下げる。
先週入ったパートナーが付けたテープを追えば迷う事は無いが、積雪が酷い。沢筋は膝下程度だったが伏龍へかけての登り返しは股下のラッセルを強いられる。更に目印の5m程の氷瀑上のゴリュジュ帯は腰程に達した。疲れた。

伏龍鳳雛までの登り返しは激ラッセル 体感は泳いでいる感覚だった

本日の降雪のコンディションから貸し切りを確信。お互いリードで氷を楽しむ予定でパートナーより登攀開始し。しかしパートナー登攀中、後続が来た為通常登攀へ切り替える。
変わり者は自分達だけだと思っていたが他にもいた。内心、共有感を抱くも笑えるのが本音か。

( )内は個人的な体感グレード スケル
【伏龍】(Ⅴ 60m)
離陸が短いがバーチカル。直ぐに傾斜は緩むが着雪が酷くスタンスを拾うのに神経を使う。中間部に達すれば安定した氷質。しかし引っ切り無しにスノーシャワーが襲う。圧は少ないがペースを乱される厄介な存在だった。上部は更に傾斜が緩み水氷と変化した。しかし上部60m直下は体力の消耗が激しく油断できない。

伏龍 登攀開始 貸し切りと思いきや後続が2パーティー現われ驚く

60mいっぱい伸ばし右岸の立木により終了点作成。上部にも15m程の氷が有ったが割愛し懸垂にて取り付きまで。
後続が居た為、隣の鳳雛へ

【鳳雛】(Ⅳ 30m)
デルタ状の暖斜面から。傾斜が緩い為着雪が酷い。アイスと言うより雪壁に近い状態だった。中間部よりラインを選べば短い立っいるラインも選べるが純粋なアイスと言うより氷質が不安定でアルパイン的な要素が高い為、弱点を突き高度を上げる。

着雪が酷くアイスと言うより雪壁の要素が高かった

強点を繋いで行けばⅣ⁺になるだろうが弱点を突けばⅣ⁻程か。何れにしよ着雪が酷い為アルパイン的な登攀へシフトし高度を上げ右岸の立木にてピッチを切る。
取り付きまでは60m一本にて懸垂。

終日貸し切りかと思いきや、大混雑のエリアだった。

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