2026年1月8日~9日 メンバー:たぬき夫妻
天候 8日晴れ後吹雪 9日終日快晴
過酷な定評のある黒戸尾根。しかし甲斐駒ヶ岳に引かれた幾多のルートをこなすには避けてわ通れないアプローチ。更に冬季登攀ともなれば金物ガチャが重さに拍車をかけアプローチは懸念する事は必須だ。
しかし何時かは訪れてみたいと思っていた篠沢七丈瀑。今シーズン序盤は低山の氷の状態があまり良く無い事から訪れるには良い口実とし重い腰を上げ氷を楽しみに行ってきました。
【8日】 夜明けと同時に尾白河渓谷駐車場よりアプローチ開始。
肌を刺すような冷気は無く、直ぐにアウターを脱ぐ始末。ただでさえ重いガチャに幕を背負えば苦行の一言。 苦行をこなし、ようやく現れた道標に1合目と記載された文字が目に入る。登山口から一合目までの距離が異常に長く感じ今後の行程を考えると心が折れそうだった。 正直内心、頭に来てこのまま帰ってやろうかと悪態が出そうだった。 しかし悪態をついた所で荷物が軽くなるわけが無い。さすれば閉口。無心で足を進めるのみ。
歩荷に耐えようやく幕営地である五合目へ到着。直ぐに設営し七丈瀑へ偵察へ。取り付きに早めに着けば初日に登攀する予定で登攀一式を持ち向かう。
セオリーは六合目付近の橋から下降しアプローチする様だが、今回は五合目からトラバース気味にアプローチ。小尾根が何本か入る為若干分りづらいが、黒戸尾根基部から外れない様に下降して行けば問題ない。とは言え、GPSの確認は外せない。

途中貴重な水場が有る。水量は豊富だった。

七丈瀑が見わたせる地点へ到着したのは13時程。既にかなりの降雪が有り時間的にもよろしく無いので偵察のみとし帰幕。ガチャは錘になった。
降り出した雪はかなりの量で行に付けたトレースを消す程。若干迷いながらも帰幕。夜半には暴風が吹き荒れ翌朝まで続くかと心配しながら就寝。
【9日】 日の出前よりアプローチ開始。心配していた暴風は止み快晴の空。前日の偵察よりスムーズに七丈瀑へ。前日は曇天からの降雪によりぼんやりとしていた七丈瀑だが本日は快晴。
綺麗な姿を目視すると立派な氷瀑だ。と言うより目視すると幅、落差から見て威圧感が凄まじかった。例えでいえば、八ヶ岳 南沢大滝を3倍程大きくした印象に感じだ。実際、七丈瀑は3Pロープスケル120m程なので南沢大滝3倍は妥当な体感受け取り表現だろ。

準備を整え登攀開始
( )内は個人的なロープスケル 体感グレード
【大武川 篠沢七丈瀑】
1P(Ⅳ⁻ 40m)
右上気味にナメ状の処理から離陸。傾斜は緩いがランぺ状の氷の処理の為常にツッケを打ち込みながらは脹脛がパンプ。50m伸ばそうと考えたがナメ状頭の暖斜面にてスクリュウー2本で切る

2P(Ⅳ⁺ 25m)
目視では容易に見えていたがいざ取り付くとそれなりに悪かった。1p同様ランぺ状の処理から。傾斜は緩むが上部はガサ氷の為気は許せない。バーチカル基部にてハンギングで切る。

3P(Ⅴ 50m)
バーチカルの処理。形状は立っているが小さなカリフラワーが乱立しスタンスの確保には問題無かった。更に所々フッキングが利くので快適。25m程でバーチカルを抜ければ暖斜面へ。ロープ一杯伸ばし細立木にて登攀終了。

【下降】
下降は50mダブルで同ルート2P懸垂にて

アバラコフ必須 今回は残置アバラコフ使用
悪評高い黒戸尾根。次は無いと思いつつも足を運ぶのは山屋の性なのか。