西上州 犬殺しの滝

2023年2月20日  メンバーたぬき Mtaka 他1名

天候 晴れ

山行前日、関東の一部では春一番が吹いた。山岳地帯では厳冬期に位置付けされる時期には異常な高温が覆い氷質の良し悪しと言うより、氷自体が崩落してしまったのでは無いかと言う不安の中、犬殺しの滝へ氷を楽しみに行ってきました。
全く積雪の無い林道を車を走らせアクセス。林道終点近くの駐車スペースへ駐車しアプローチ。
アプローチも全く積雪が無く不安が的中したのかと思いつつも足を進め犬殺しの滝へ。
取り付きより望む氷瀑は崩落所かきっちり繋がっていた。しかし、東面に面している為なのか朝日を浴びた氷瀑は既に白濁し、シャワーが酷い。
条件が悪くても、繋がっていれば登攀可。

犬殺しの滝 ボロボロだが繋がっていた

取り付きより入念にオブザべした後登攀開始。
【犬殺しの滝】 ( )内は個人的な体感グレード スケル
1P(Ⅴ 35m)
左の氷柱、右の氷質の悪いラインの2通りのラインが取れる。後者を選択。
出だし発達したデルタより高度を稼ぎ離陸。凹角上にラインを取りハング直下にて左へ体2つ程トラバース。トラバースがバランシーで嫌らしくルート上の核心に感じた。

左のラインより高度を上げる

上部は中央左寄りの浅い凹角へラインを取り抜ける。短いが立っている上にシャワーが酷く難儀する区間だった。
下部を抜ければ一気に傾斜は緩み暖斜面でスクリューにてピッチを切る。
2P(Ⅳ⁺ 35m)
ナメから始まり上部抜け口のバーチカルを目指し高度を上げる。ナメは氷質も良く快適。終了点直下に現れるバーチカルは6~7m程でラインにより氷質は異なる感じだった。右寄りのフェース状は氷が安定気味。中央の凹角はシャンデリア。
何故か後者を選択。短いがⅤ⁻を付けても良いラインに感じた。 短いバーチカルを抜ければ大木でピッチを切り終了。

2P終了点より フォローを迎え入れる

懸垂で下降し1P終了点付近にスクリューにてトップロープを張り、各自数本登り山行終了。

登攀後はトップロープを張りトレーニング

暖気の影響から登攀自体が危ぶまれたが、結果としては快適な登攀が出来、充実した山行となりました。

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