三峰川岳沢

2025年1月3日~5日

メンバー:KNZ、ISK、MR(会外)

年始の山行で念願だった岳沢アイスルートに行ってくることができた。

計画すること5年目の7回目。天候に恵まれないまま年齢を重ね、体力に不安を感じながらも準備だけは怠らずに臨むことができた。

杉島ゲートはまだ暗い中の5時15分ごろ出発。林道歩きから南沢へ入り、山を一つ越え岳沢へ入ったのは12時ごろ。

岳沢への下りでチェーンスパイクを倒木に引っ掛け転倒し左腕を強打したり、転倒とは関係のないところでザックの腰ベルトのバックルが壊れたりとトラブルもあったが何とか入渓する。

岳沢へ入ってからのゴーロ歩きは結構長い。続けてのトラブルにテンション下がり目ながら歩を進める。

やがてF1の前衛滝が現れ、気持ちを引き締め登攀開始となる。

F1は簡単に見えたが、上部ポイントのみロープを出した。

スクリュー痕があったので、他のパーティも同じ箇所でロープを出したと思われる。

F2 フリーで簡単に抜けることができた。

F3 到着は14時15分ぐらい。予定ではここで幕営のはずであったが、まだ時間が少し早い。

下部は15mぐらいのバーチカルだが、空荷なら快適だろうと取付いてみるが、固い氷はバイルを弾くか粉々に砕かれるかで、非常に難しく感じた。

結果、荷揚げ含めた3人の登攀は大きな時間のロスと考え、下部ピッチは一部巻き、その後50mロープをいっぱいに伸ばしF3を処理することとなった。前日に入ったであろうパーティもトレースからそのようにしたと思われる。

F4の下 ここに到着したのは16時過ぎ。ヘッデンでF6下まで行くか迷ったが、時間をかけて雪面を整地し何とかテント1張分の平面を確保する。

アルコールのないテント泊は記憶にないが、軽量化のためにはやむを得ない。意外となしでも過ごせることを認識する。

F4の登攀。朝一であること、全装での登攀は面白くなく辛いだけと思い荷揚げする。

F5 傾斜は緩い。トレースは右を巻いていたため、2人はトレースを追ったが、自分はもったいないので氷を登攀する。

F6 短いが氷が固く少し嫌らしい。

F7 水氷だった。靴やグローブが濡れ気味になる。

F8 ついに来ましたソーメン流し。1P目

F8 2P目

F8終了後に小休止中、MRの指を見るとかなりの本数の指先が黒くてびっくり。

凍傷?!

いや、今日は気温は低いがドビーカンでルンゼ内の風は弱い。

グローブの色が落ちて指に色が付いたのでは?などど結論つけるが、若干MRのテンションは落ちる。

奥の二俣は左のルンゼに入る

自分の判断による左の尾根への登りが早すぎ、多少難儀する。

尾根に登り詰めると景色が良かったのでスマホで写真をとるつもりでポケットに手を突っこむがスマホがない。ザックをひっくり返して探すもない。

ここで、自分一人スマホ探しに後戻りすることになり40分ほど時間ロスすることになる。すみません。

結局スマホは見つからず、自分のテンションも下がる。

下山後はMRの凍傷疑惑による諏訪中央HPへの直行と、スマホ紛失のため警察署にはしごが必要だなどど、繰り返し頭の中で考えていたので大仙丈への最後の辛い登りは気が紛れる。

大仙丈へ登ると遠くにガスに見え隠れした仙丈岳が遠くあった。

あそこまで約1時間。日暮れまでに着くだろうか。。

仙丈岳到着は16時50分ごろ。

MRが手袋を外して写真を撮っていたので、外しちゃダメだと言おうとしたら、指先が黒く見えたので言葉を失う。

急いで仙丈小屋へ下り、暖を取ることとした。

翌日は朝6時に下山開始し、柏木登山口には昼前に到着することができた。

結局MRの指は肌色で、自分のスマホもポケットからでてきたなんてこともあり、環境が過酷だと判断力が鈍るなあなどと笑い話となった。

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