2025.4.27
メンバーKNZ、ISK
不帰1峰の偵察がてら3峰のDルンゼを滑ろうかと計画をしていましたが、前日夕方に二俣からの観察で着雪状況が分かったことと、おそらくDルンゼ下部は雪が無くなり渡渉も難儀するのではとの理由で、急遽爺ヶ岳に変更しました。
扇沢を滑るというのはあまり聞いたことがないところでしたが、5月上旬に滑っている記録を見て今年の雪の量なら大丈夫なのではとの思惑でトライしてきました。
登り5時間、下り2時間半ぐらい。
スキーは最初から最後まで背負っての登山となりました。中々に長い尾根で、昨日の疲れも残っており辛いものでした。
山頂に到着。北アルプスの山々が一望でき、期待を裏切らない景色でした。
正面には針ノ木雪渓が見えます。かなりデブリが出ています。針ノ木上部も岩が出ており山頂からは少し迂回しないと滑れないようです。
山頂より1P降りたところから滑走開始。斜度は40度越えですが、ザラメ雪なので安心して滑れそう。
滑っても滑っても広大な斜面が続きました、今までの経験でも1、2を争うほどの気持ちの良いシーンでした。
しかしながら、やがて様子は変わりました。斜度50度以上のある大滝を横滑りで下ると大きなクラックが走っており、僅か30cm程度残った雪面を見つけ勢いよく何とか抜けます。またその後も難所は続きました。
上の写真は大滝抜けた後の、水流が現れている小滝郡。スキーは脱いで、アイゼンとバイルでクライムダウンしながら、岩ではなく泥壁を探しながら下降しました。
以前は常に常備していた20mの細引きは、軽量化を優先しいつしか持たないようになりました。反省点です。
難所を終える。正面右が滑走してきたところ。
アルパイン的なスキーでした。