足尾 松木沢ジャンダルム右壁 天狗岩ダイレクト  三段チムニー

2024年4月12日 メンバー たぬき 山本

天候 晴れ時々曇り

平野部では桜前線は北上を始め足尾にも新緑が芽吹きすっかり春の様相。
快適な岩を楽しめるシーズンが到来し、すっかり春めいた足尾へ岩を楽しみに行ってきました。
今回パートナーの時間の都合もありアプローチ最短のジャンダルムへ足を進める。
前回はジャンダルムメインの中央壁を登攀した事から難易度は落ちるがパートナーにジャンダルムの概念図を覚えて貰うため右壁を選択し正面ルンゼ~天狗岩ダイレクトを登攀した後、側面下降路途中に有る三段チムニーを継続登攀してきました。
銅親水公園よりアプローチを開始しジャンダルムへ。

青空にジャンダルム
定番の構図だが好きだ

昨今工事用の橋が架かり渡渉なしにジャンダルム基部へ。すっかり春めいた気候に短いザレの詰めに大汗をかきながらとりつきのテラスへ。
準備を整え登攀開始。
【右壁 正面ルンゼ~天狗岩ダイレクト】( )内は個人的な体感グレード スケル
1P(Ⅲ 50m)
階段状の幅広いルンゼ状を詰め、頭上に見える垂壁基部まで50m一杯伸ばす 終了点はハンガー2本

階段状のルンゼを詰め垂壁基部まで一気にロープを延ばす

2P(Ⅲ⁺~Ⅳ⁻ 20m)
左に見える同門へ3m程左上した後切り返し右上。巨大なフレーク状へラインへラインを取りフレーク状のドン詰まりの小テラスにて切る 終了点は古いハンガー2本

2P 左上し右上する為ロープの流れには注意

3P(Ⅴ⁻~Ⅴ 25m)
出だしフレークを使い左へトラバースする個所が核心。体が垂壁の外に出るので非常に高度感が有る。短いトラバース区間はスタンスは乏しいがホールドはそれなりに有るので細かいスタンスを拾えば問題無い。フェースを処理し高度を上げ上部はチムニー状へラインを取り抜ければザレた大テラスにて切る 終了点はピナクルにスリングにて

出だしのフレークを使ってのトラバース離陸が嫌らしい
トラバースが終われば快適な垂壁の処理

4P(Ⅳ⁻ 20m)
ザレを5m程歩き正面の岩塔へ取り付く 正規ルートへ入れば残置が多く問題ない。間違ったとしても上部スカイライン目指せば良いと感じた 終了点はハンガー2本

最終はザレを少し歩き岩塔を処理すれば右壁のトップへ突き上げる

終了点から左方面にはコブシ岩が望める。上部に抜けるにはガレた岩場なので登攀対象にはならないだろう。
終了点より右下へ派生するルンゼ状のガレを下れば下降路へ合流。

下降路より登攀した天狗岩ダイレクトの核心部

【三段チムニー】
下降路へ合流し一回目の懸垂をを得た付近よりジャンダルム右壁側面に見える同門が目印。(巨大なCSに見えるかも)
3m程登り同門を潜れば自然と回り込む様に同門の上に有るテラスへ導かれる。
半畳ほどのテラスに準備を整え登攀開始。
1Pのショートルート(Ⅴ⁻ 45m)
三段チムニーの名前の由来と有ってから変化に富んだルート。しかし登攀体感としてはチムニー登攀と言うよりは凹角状へラインを取りジャムを屈指しながらの登攀となる。

パートナーリード
ジャムを屈指しながら安定のリード

三段への明瞭な区切りは無く、徐々に変化していく感じでとらえた方が表現として合っている様に感じた。 終了点はピナクルにスリングにて。
下降は右下に派生するザレを下れば下降路へ合流。

下山時 三段チムニーを遠望すると三段構成が何となく分かる

時間に余裕が有る為、右壁をレクチャーしながら1P登攀し終了。
足尾の岩はいい季節になりました!

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