谷川岳 一ノ倉沢衝立岩 中央稜

2026年 5月31日  メンバー:たぬき TK(会外)

天候 終日快晴

梅雨入り目前。多くのSNSで谷川の情報が上がり更に週末、連日の快晴が続けば快適な登攀は約束されるのは必然だろう。そう考える山屋は多い。
普段平日が主で活動している個人としては、上記の好条件がそろえば必然と渋滞が発生すると見越し、取り付き一番とはいかないが上位へ食い込もうともくろみ、普段より早めのアプローチ開始。 とはいえ週末クライマーにとっては通常時刻なのか。
駐車場で準備を整えている最中にも多くの山屋がアプローチ開始している様を目視すると気が気では無かった。
日の出前よりアプローチ開始、原始的な文明の力と言う名の自転車を使い個人より早めに出立した山屋をゴボウ抜きにて一ノ倉沢出合へ。

一ノ倉沢出合 多くのクライマーが集結している光景には驚愕

日が昇って直ぐの時刻だが一ノ倉沢出合にては多くの山屋が集結しており驚愕だった。既に目視出来るだけでもテールリッジには10名程確認出来る状況。急いで準備し一ノ倉沢へ。
既に出合からは夏道を辿る状態。一ノ沢出合付近より雪渓へ降り立つ。
出合から目視出来たクライマーだけと思っていたが雪渓へ降り立つと更に他数パーティーが雪渓をアプローチしている光景を目にすると、さらに驚愕。

一ノ沢出合より雪渓へ降り立つ 此処から取り付きへ争奪戦開始

さすれば取り付き上位へ向けて争奪戦の開始。体力温存、汗をかかないなどと言うワードはさて置き全速力でテールリッジを駆け上がり取り付きへ。
テールリッジでもゴボウが出来、結果的には取り付き上位へ食い込む事が出来たのか。とは言え、認識できた先行パーティーは4P程いた為、渋滞が懸念される。

1P終了点より取り付きテラスを望む
異常な数の登攀待ちのパーティー

30分程待機した後、登攀開始。
今回の登攀は先行が多数いた為、正規の終了点ピッチを切れずバラバラの所でピッチを切った為過去の記録のルート状況を記載する。
【衝立岩 中央稜】
( )内は個人的な体感グレード スケル
1P (Ⅲ 40m)階段状に左上するラインから上部のリッジを目指し高度を上げる抜け口が若干嫌らしい
2P (Ⅲ 20m) 左に2~3mほどトラバースした草付ルンゼへ。直ぐに立った壁が現れるが直登せずピッチを切るのが正規のライン取り
3P (Ⅳ⁻ 20m) 右へ3~5m程の高度感あるトラバースから始まり、フェースの登攀。そのまま4Pへと繋げられるがロープの流れを考えるとピッチを切った方が良い
4P (Ⅴ 25m) 核心ピッチ。高度感あるフェースを登り、上部核心で有るチムニーへ入る。バックアンドフット、キョンなどムーブを屈しながら上部抜け口を通過。チムニーに入らなくても左のカンテ状フェースへラインを取っても問題ない様に感じた。スタイルはお好みで

ルート上の核心ピッチへ向け高度を上げる

5P (Ⅲ 35m) 泥のルンゼを処理し上部部湿った大岩の左下のラインを通過し、上部ピナクルへ
6P (Ⅳ 30m) 高度感有るカンテの登攀。支点はカンテ、フェースにに幾多も有るがカンテに沿って高度を上げる 上部フェース状になり壁は立つ 残置を追いそのまま直上するとルートミス 正規はフェース状になったら左へ回り込むと終了点

高度感が出てきて心地良い

7P (Ⅲ 20m) 泥のルンゼの処理
8P (Ⅲ⁻ 25m)階段状の岩場だが、徐々に浮石が多くなる 大テラスにて切る
9P (Ⅲ 25m)テラスから上部に有る岩にラインを引きたいが正規ルートは大テラスより一旦右下にクライムダウンしてからボロボロのルンゼを詰める。浮石が非常に多い為落石には注意が必要

下山時 衝立岩
青黒白のコントラストは最高に美しい

【下降】
渋滞が予想されている場合は北稜下降を推奨するが、本日は北稜の状況が不明だったため同ルートを下降 後続の方々には大変ご迷惑をおかけしました
同ルート下降の場合スッタクのリスクが非常に高い為、50mダブル1本でこまめにピッチを切りながら下降をする事を推奨。急がば回れの考えで下降すれば結果的にはリスク回避ができると感じる。

先行が多い為、各ピッチの渋滞が心配しての登攀だったが色々な状況が重なり待機時間最小で登攀出来た。
本日、中央稜を登攀したパーティーは確認出来ただけでも8パーティーは居ただろう。
昨今はアルパイン人口が減少している中、大盛況の一ノ倉沢は久しぶりにホッコリした気分になる山行でした。

ads
最新情報をチェックしよう!